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2009-12-17 21:15

雇用市場の劣化を憂う

森 浩晴  大学講師
 NHK「クローズアップ現代」で「派遣村から1年」を特集しておりました。昨年の年末年始は、私にとっても「人ごと」でしたが、今春以降は本当に、彼らの窮状がよく分かります。なぜなら 私自身、今春、団体職員(本務)を突然解任され、運悪く兼務校の講師業も今年に限って無くなってしまい、その後約半年間求職活動を行うも、高齢故に内定を得ることが出来なかったからです。

 結局、現在 他大学の講師に落ち着いたのですが、この数ヶ月間の「超難関求職活動」を経験したこともあり、現在の雇用市場の劣化は、「身をもって」体感して参った次第であります。

(1)「派遣村から1年」経っても就職が決まらない。(2)国の勝手な法改正で、求人票に「年齢不問」と記すも→実際はせいぜい35歳未満募集→折角の職安通いが空振り→ということは、本当によく分かります。(3)最後は生活保護に転落です。

 私も、家内(教諭)がいなければ、今頃は縁遠い実父の家に身を寄せて、嫌みを聞きながら、「年金で食わせて貰う」しか無かった次第です。私の場合、年収は今後未知数ですが、かろうじて何とか「無職」からは脱出しましたが。この日本の雇用情勢や為政者・学者の目線(失業した経験が無いから、その辛さが理解出来ていない)は、何とかして貰いたいものであります。いっそ、私の様な「実体験者」が労働行政や労働学をやった方がいいのでは無いか、とも思います...。
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