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2006-05-26 22:50
天皇制の廃止も含め、国民投票を行っても良い
島崎友江
教員
平沼赳夫氏同様、私も皇室典範改正案の国会提出が見送られたことに安堵した者の一人です。小泉総理がなぜあんなに皇室典範改正を急いだのか、理解できません。郵政民営化同様、皇室典範改正も、小泉総理にとっては政争の材料の一つにすぎなかったのでしょうか。
天皇制の問題は日本の国家体制に関わる問題ですので、たった10人の自称有識者たちが数十時間議論しただけで方向性を決定づけるのはおかしいと思いますし、皇室の意見を全く聞かないというのもおかしいと思います。また他方で、天皇制についての国民の知識があまりにも乏しいことも事実で、危惧を覚えます。マスコミの世論調査では女系天皇支持派も多いようですが、支持者の大半は「愛子様はかわいいし、雅子様もかわいそうだから、将来愛子様が天皇になってもいいのではないか」という程度の軽い認識しか持ち合わせていないのではないでしょうか。
今後なすべきことは、皇室の方々の意見も広く取り入れ、また国民に日本の皇室の歴史・伝統、男系・女系の意味、世界からの評価なども全て説明し、その上で各界において広く議論に議論を重ねることです。最終的には天皇制の廃止の選択肢も含め、国民投票を行っても良いと思います。最終結論が出るのに5年、10年かかったとしても、そこまで徹底して然るべき重要な問題です。国家の根底に関わるこの重要な問題について、結論を急ぐべきではありません。
しかし、「男女同様とか男女共同参画社会とかいう現代の価値で、(皇室典範を)いとも簡単に変えるということは許されることではありません」という平沼氏の発言には異論を唱えます。国の体制というのは常に時代の変化に合わせて決定されるべきものだと思うからです。それが歴史の流れでありますし、民主主義が浸透した現代において、国民が男女平等という思想に基づいて皇室典範改正を議論するのも、一つの見解だと思うからです。
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