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2010-06-15 11:57
臨時国会の開催を求めたい
玉木 洋
大学教授
強行採決までして通そうとしていた法案を、選挙を有利にするためにあっさりと捨てて、民主党政権は国会の延長もせずに、菅人気が高いうちの参議院選挙に逃げ切ろうとしている。
鳩山総理は退陣したが、それまでの失政についての総括が行われていないことはもちろん、菅政権になってからの新政権としての国会における政策議論も、代表質問こそ行われたものの、予算委員会も開かれず、ほとんど行われないまま、閉会になろうとしている。もちろん各委員会の審議も進まず、進めるべき政策も進められていない。
口蹄疫の危機がまだ続く中での選挙活動となれば、それは感染の危険を拡大させるということも、」現時点では考慮する必要がある。ここは、参議院議員選挙を急ぐより、国会での審議を深めることが必要なときなのではないだろうか。そのために、異例ではあろうが、今国会閉会直後に(つまり参議院議員選挙前に)、臨時国会を開催することを求めたい。
これからの大きな政策についての議論がなされず、論点が国民に見えないまま、選挙戦に突入することは是非避けたい。将来をしっかりと考える選挙にするために、そして緊急課題への対応を行うために、現時点で国会審議が十分に行われることは、きわめて重要である。
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