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2010-09-08 17:55
民主党代表選挙と国会議員の本旨
伊藤 英成
元衆議院議員
9月14日に民主党代表選挙の投開票が行なわれます。報道によれば連日、両陣営による熾烈な選挙選・争奪戦が行なわれています。代表選が始まって以来、テレビのインタビューに対し民主党国会議員が「菅現総理か、小沢前幹事長か、どちらを選択すべきか決断がつかない」と答え、そして「自らの支持者などの意見を聞く」と述べている場面、あるいはそれに類した場面を何度も目にします。そのような議員が多くはないと思いますが、私には極めて気になる情景です。
古い話ですが、かってある対面のアンケート調査を受けたことを鮮明に想いだします。24,5年前の電電公社民営化の議論の頃であったかもしれません。質問は「各家庭にコンピューターの端末が完備され、政策などについて国民の意思が確認できる場合に、国会議員は必要か」というような趣旨であったように思います。そのとき私は「国会議員は必要だ。一般国民より多くの情報を持ち、そして長期的かつ国家的視点から判断する筈であるから。国民に啓蒙あるいは理解をうるための活動も大事だ」と応えたことをいつまでも記憶します。
勿論、世論は重要であり国会議員は常に国民意識に耳を傾けることが必要であることは言うまでもありません。然し、菅総理や小沢前幹事長の政策や人となりは、大部分の一般国民よりは、民主党国会議員の方がよく承知しているはずです。
今回の代表選挙は勿論総理大臣を選ぶ選挙でもあります。代表選挙において、民主党国会議員は自分の支持者や国民に両候補について説明し、理解を求めることが、本旨でなないでしょうか。テレビを見ながら改めて思います。
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