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2011-03-12 11:13
日本国民とその指導者たちに、今こそその真価を発揮してほしい
伊藤 憲一
日本国際フォーラム理事長
皆さん、ご無事ですか?お元気ですか?
昨日午後2時46分ごろマグニチュード8.8という世界最大級、日本史上最大の大地震が東日本を直撃しました。私どもは、東京赤坂に所在する建物の8階にある日本国際フォーラム会議室で会議中でした。20数名の関係者が出席して「東アジア共通通貨は可能か、必要か」というテーマで、近藤健彦明星大学教授の基調報告を聴いておりました。私が司会役をしておりましたが、一過性の激震と判断して、そのまま1時間程度会議を続行し、午後3時50分ごろ散会しました。あとで、マグニチュード8.8の巨大地震だったと知り、改めて愕然とした次第です。そのあと、事務局員たちは、帰宅するか、残留するかを、各自自主的に判断することになり、私は赤坂から自宅のある代々木上原まで1時間半かけて歩いて帰宅しました。途中、青山通りの人の波は、ラッシュ時の地下鉄のホームなみの混雑でした。
今朝の各紙は、全頁この「東日本大震災」の被害を伝える記事で埋まっています。日本列島北部の太平洋岸を襲った津波の被害がとくに甚大なようです。日本国民は、66年前にその史上未曽有の危機を経験しました。日本全土が米軍の絨毯爆撃で焦土と化していたところに、8月6日広島に原爆投下、8日ソ連参戦、9日長崎原爆投下という危機でした。しかし、日本は御前会議を開いてポツダム宣言受諾を決断し、国民は一致団結して、この危機を乗り越えました。あの時を思い起こせば、今回の被害がどれほどの巨大なものであるとしても、われわれに乗り越えられないものであるはずはありません。問題は、われわれが危機にあって一致団結し、助け合える国民であるかどうか、ということでしょう。幸い、昨夜与野党の代表は総理官邸に集まって、「一致協力して、国難にあたる」ことを確認しあった由です。日本国民とその指導者たちに、今こそその真価を発揮してほしいものです。
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