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2016-02-28 00:46
アベノミクスは成長戦略により一層の注力を
四方 立夫
エコノミスト
暗いニュースが続く中で、ホンダジェットや三菱重工のMRJは久しぶりに日本の技術力を世界に示す良い機会であり、日本の製造業の中にはアベノミクスの後押しもあり苦境を脱しつつあるところがあるのは喜ばしい限りである。私自身は約40年間に亘り貿易と海外直接投資に携わってきたものであるが、世界が日本に最も期待するのは何といってもその技術力であり、それに裏打ちされた広義の「ものづくり」こそ日本経済がよって立つ基盤である。
昨年インドの高速鉄道への日本の参加が決定したが、その理由のひとつは日本の技術力であり、今後日本の国家戦略にとって特に重要な地域であるインド及びASEANのインフラ開発に我が国が積極的に関与していくための重要な要素もまた技術力である。
今年の1月25日に政府から「成長戦略の進化のための今後の検討方針」が出され、その中に「生産性革命を実現する仕掛け~イノーベーション投資の点火~」とあるも、現在日本にはiPS細胞を基にした医療技術、H3ロケット、ロボット、などの開発案件が目白押しであり、かかる新規技術の開発にこそ日本の未来が託されている。
今後中長期的な日本経済の発展のためには、アベノミクスは成長戦略により一層注力することが喫緊の課題であり、「技術立国日本」の再興を図ることこそが我が国の存立基盤を確立するものである。
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