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2017-01-20 15:54
日米の政権交代の違いを見て、思う
肥後 小太郎
団体役員
今日1月20日に、アメリカでは民主党から共和党に政権が交代する。新大統領となるトランプ氏の特異な個性が、いろいろな物議を世界中にまき散らしているが、ビジネス成功の体験を土台として「偉大なアメリカを取り戻したい」というかれの強いメッセージは、アメリカ国民に届き、受け入れられたように思う。
ここで、日米の政権交代の違いについて、考えてみたい。日本の民主党政権は、きれい事や美辞麗句を羅列したが、「自己満足」の政治劣化に終始した。現民進党も政権奪還を大きく掲げてはいるが、そのスローガンは国民の隅々にまで響いてこない。自民党政治の限界を見た国民は、「一度、民主党に一度やらせてみよう」と思い、地方の保守的地域の有権者までもが「自民党打倒!」の語句を口にするようになった。その結果、民主党は圧勝し、自民党は政権から転落した。
しかし、問題は、この新しい政権には政治統治能力を備えた人材がいなかったことだ。だから、日に日に国民の不安はつのり、その結果、解散総選挙となり、民主党は惨敗し、政権から引き下ろされた。
本来なら、日本もアメリカと同様4~8年間の任期交代で、二大政党が交互に統治する国家となるべきはずであった。しかし、日本の民主党には、その政治的視野の狭さから、広く日本社会全体を見渡して、日本の置かれた地位と課題を見抜く能力がなかった。批判することと統治することの違いが分かっていなかった。改めて日常の政治活動から地に着いた政治を学ぶことを望みたい。
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