タヤナ・ボルトン、ブライソン・ボートによる「アメリカには閣議に参加できる長官を持つサイバー安全保障省が必要だ(America deserves a Cabinet-level Department of Cybersecurity)」(2021年6月30日付、ヒル誌)は、サイバー安全保障・社会資本[インフラ]安全保障庁(Cybersecurity and Infrastructure Security Agency、CISA)を国土安全保障省(Department of Homeland Security、DHS)の下にある現状から、独立させて、大統領直属の機関にせよ、という内容の論稿だ。
サイバー空間の安全保障ということになれば、国土安全保障省、国防総省、連邦捜査局(FBI)、中央情報局(CIA)などが絡む。しかし、国家情報関連についてはアメリカ合衆国国家情報長官(Director of National Intelligence)が統括している。これを応用すれば、サイバー安全保障・社会資本[インフラ]安全保障庁長官がサイバー安全保障関連を統括するということになるだろう。