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2022-04-13 20:18
非道を正すにはならず者プーチンの敗北が必要だ
角田 英明
鐘紡株式会社元社員、日本国際政治学会会員
2月24日以来、日々のニュースに世界中の心ある人々はその惨状、悲惨、究極の人道的同情の極地に胸を痛め、非道なロシアに対し怒りを感じるとともに、強力有効な対抗支援ができない現状に焦燥感を抱いている。何故、第二次大戦後、初とも言えるこのような理不尽な侵略と無辜の市民への悲惨な惨状が現出することに到ったのか。それはもはや言うまでもないことだが、冷酷にして非道且っ歪んだ独善的歴史観の野心家であるウラジミール.プーチンという人物と正直だけがとりえの勇気と知恵の欠落したジョー.バイデンという米国大統領の取り合わせという歴史的悲劇の結果であると言える。バイデンは自らの公約実行のみに執着しアフガニスタンからの拙劣な徹退をなさしめたことばかりではなく、いくつかの失策を既に犯しているが、今般のプーチンへの強行のゴーサインとも言うべき、米国は ”参戦せず、米国の参戦は第三次大戦となる” との事前の声明は理不尽なウクライナ侵略、無辜の民何万人(4月13日現在マウイリポリだけで2万人と言われている)の犠牲、虐殺を招くに到る直接的要因と断定できるであろう。
独裁者といえどもそうしたサインはヒットラーの ”ラインランド進駐” に対しての仏、英の反応を観たと同様に強行をなす事前判断の根拠とするは当然である。その意味で ”いかなる理由とも他国への侵略には米国はこれを阻止する” と言明し、且っ第三次大戦に到らさせずつ米軍の賢明で有効な適時適所投入措置等いくらでも知恵の働かせによりプーチンのウクライナへの自らの崩壊を招く可能性をもある無謀な侵略を思い留まらせる戦略はいくらでもあったはずである。また、バイデンの今般の対応は核兵器を保有する国家が非道な侵略を他国にした場合は核戦争を回避するがため核保有国は軍事的対抗ができないという一つの実例を作ってしまったがこのことは今後,他の核を保有するならず者国家にとって悪例となる可能性が懸念される。
いまや当初の意図どおりに作戦が進行しないロシアは戦術核、生物化学兵器を使用することが懸念される状況となっているが、これに対しても使用されてからでは当然に遅い。それらの使用は ”間違いなくロシアにとり破滅的結果を招く力の行使を厭わない” などの覚悟を示す強い言明が必要であるが、こうしたプーチンをして躊躇させるに到るような対応はいまだにないのが依然懸念されるところである。現今の戦争状況は現代のチャーチルとも擬せられるゼレンスキーを救うべくかってルーズベルトがチャーチルを救うがため日本をして ”最初の一発” を打たしめ国民を参戦に向かわせしめたと同様にバイデンはwiseな戦略を持ってロシアに対し第三次大戦に到るを避けつつ有効に軍を投入する契機をつくり実行し、プーチンの意図を挫き最終的に敗北せるしか方策はないと考えるが、残念ながらバイデンには荷が重すぎるであろうか。
数々の胸が悪くなるような人道犯罪、戦争犯罪も例え国際司法裁判所及び刑事裁判所で有罪と確定したところでニュールンベルグ、極東裁判のようにプーチン、ロシアを敗北させられねばいかなる犯罪処罰の実行もできないのは言うまでもない。そのような世界中の心ある人々が無念と無力感に捕らわれるようなことにならないように力ある大国の指導者の知恵と覚悟が今こそ問われている。
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