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2023-01-13 15:56
札幌オリンピック招致は終焉を迎える 札幌市の行う意向調査は茶番にしかならない 上田文雄氏の見解を問う
猪野 亨
弁護士
札幌オリンピック招致について北海道新聞の世論調査結果が公表されました。
「2030年札幌五輪招致 札幌市民67%「反対」、全道61% 北海道新聞世論調査」(北海道新聞2022年1月8日)
この間、反対の数が増え続けています。秋元市長が意向調査を秋以降に行うと言い出したのももはやオリンピック招致という機運がなくなっていることを承知しているからです。しかし、この状況からすれば秋以降に行うとされる意向調査も無駄ガネになります。どうやって細工しようかと思案中なのかもしれませんが、もうこれ以上、無駄ガネを使うのはやめて頂きたいものです。「2030年五輪開催経費、170億円増で最大3170億円 札幌市」(朝日新聞2022年10月27日)
オリンピック招致を口にする人たちは決まって信頼回復だとか言います。しかし、そこには全く具体性がありません。JOC自身は全く代理店方式で行ってきたこと、その内情を調査したり公表したりすることは一切、していないのですから、これで何故、信頼回復などと言えるのか不思議です。口だけだということがよくわかります。
本当の意味で信頼回復だというのであれば、これまでどれだけ汚いカネが使われてきたのかを白日の下にさらすことが不可欠なのですが、それをしようとしません。
それから元オリンピックに出場した人たちが宣伝もしていますが、こうした汚職やブラックになっているカネの流れについてどのように考えているのでしょうか。もはやオリンピックが汚いということは常識ではありませんか。
このように述べると「選手は一生懸命、やっている。その選手をバカにするのか!」というようなクレームもありましたが、もはやそのようなことも言っていられないでしょう。すり替えも甚だしいし、選手一人一人にも同じことが問われているんです。「金メダル取りました!」だけで喜べた時代は終わったのです。サッカーワールドカップが同じような問題を抱えていますが、根は一緒です。
ところで、この札幌オリンピック招致ですが、元はと言えば、上田文雄氏(当時市長)が言い出したことです。今、この札幌オリンピック招致についてどのように考えているのでしょうか。黙りは無責任です。
それにしても何故、突如としてこのようなことを言い出したのか、その経緯がわかりません。当初は、上田氏が民主党推薦であり、非自民という立場が鮮明でした。しかし、選挙を考え、ウィングを右にも伸ばそうと考えたのかとも思いました。しかし、市長に立候補しませんでした。
上田文雄氏に問います。札幌オリンピック招致、誰に何を言われたのですか。
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