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2023-03-23 15:09
Colaboへの妨害行為があるから活動中止せよ、は筋が違う
猪野 亨
弁護士
色々と物議を醸したColaboですが、ネット上のみならず、実際の妨害行為が行われているのは大問題です。ネット界だけの住民ではなく、実際に行動してしまう人たちが出てくるのは今の日本社会の病理です。
Colaboの会計に未熟なところがあったのはその通りだとしても東京都の監査で決着のついた問題です。それに対する東京都の姿勢は、「活動休止」の勧めだそうです。
「Colaboバスカフェ、都が「当面の間休止を」 団体側は再考求める」(産経新聞2023年3月15日)
「事業を委託する都福祉保健局はこうした状況について認識した上で「相談などでカフェを訪れる少女らに被害が生じることを恐れている」(担当者)とする。新宿区からも対応を求める声が上がっており、都は14日、コラボに「当面の間休止してはどうか」などと伝えたという。ただ、現時点で、コラボ側に文書で伝える考えはないという。」
対応を求められるような妨害行動が起きているとすれば休止は全く解決になりません。妨害者を喜ばせるだけです。休止によってほとぼりが冷めることはないからです。しばらくして活動を再開すれば同じ状況が再来することは目に見えています。行政側が毅然とした対応を取らなければなりません。
そうした際に一時的に「騒然」とすることはあるかもしれませんが、だからマイナスかといえば違います。「相談などでカフェを訪れる少女らに被害が生じることを恐れている」という状況であれば、少女たちも安心して相談できません。これがまさに妨害者の狙いです。
そうであれば行政がColaboを守る、というのと同時に相談をしたい少女たちを守るという姿勢を示さなければなりません。それなくして少女たちが安心して相談ができません。
妨害者の行為にこそ毅然とした対応を取るのは行政の責任です。
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