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2024-06-21 20:25
通常国会を振り返って
古川 元久
衆議院議員
今日で150日間にわたる通常国会が事実上、閉会となります。この国会、最大の焦点であった政治資金規正法改正は、結局、大事なことは検討ばかりで、完全に問題先送りの内容となってしまいました。
昨年来、自民党の派閥の裏金事件を契機に次々と「政治とカネ」の問題が明らかとなり、自民党はもとより、私たち野党も含めて政治や政治家に対する信頼が失墜してしまいましたが、この国会では失われた信頼回復に向けての第一歩を踏み出すことさえもできませんでした。物価高に賃金上昇が追いつかず、多くの人たちが可処分所得が減って、国民生活は厳しくなっています。また世界情勢も混沌の度合いがどんどんと増しています。1日も早く政治が国民の信頼を回復して、こうした内外の諸課題に機敏かつ臨機応変に対応して行かなければなりません。
にもかかわらずこんな状況で、私は国民の代表として国会に送っていただいている者の一人として、国民の皆様に本当に申し訳ない思いでいっぱいです。国会が閉会して岸田総理は臨時国会を開かない限り、解散権を行使できなくなりました。
今後、自民党内では岸田下ろしの動きが本格化するでしょう。岸田政権は岸田総理が秋の自民党総裁選挙で再選されない限り、もはや完全に死に体です。これからしばらくは政策的に何か大きな動きは起きないし、できないでしょう。こうした状況は解散総選挙が行われて、新しい民意に基づく国民代表が選ばれるまでおそらく続くのではないでしょうか。そう考えるとやはり1日も早く解散総選挙を行うべきです。
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