２００８年、平成２０年の年頭を迎えるに当たり、日本国際フォーラムを代表して、日頃その政策掲示板「百花斉放」にご投稿賜り、またはご愛読頂いております全国、全世界の皆様に、謹んで新年のお慶びを申し上げたいと思います。

　最後に「全世界」を付け加えさせて頂きましたのは、当初は予想もしていなかったことでしたが、その後全世界に「百花斉放」の読者が広がり、あるいはニューヨークやパリから、そしてあるいは上海やジャカルタからその日のうちにコメントや反響が返ってくるようになっているからです。

　想えば、２００６年４月１２日に開設されて以来、「百花斉放」は着実にその投稿者と愛読者を増やしつづけてまいりました。今日ではその言論空間の存在は、内部で自己増殖をつづけるだけでなく、確実に外部に向かっても光を投射し始めております。

　さて、日本国際フォーラムは２００７年３月１２日にその設立２０周年を祝い、さらなる１０年間の前進と飛躍を期して頑張っておりますが、ＩＴ時代といわれる技術革新の時代環境のなかで、この「百花斉放」や「メルマガ日本国際フォーラム」によって代表されるインターネットのツールは、ますますその重要性を発揮するものと確信しております。

　新年もまた、「市民社会の側から、つまり民間・非営利・独立・超党派の立場から、外交国際問題を研究し、その成果を政策提言として世に問うていきたい」という、日本国際フォーラムの目的にご支援とご指導を賜りたく、ここに改めてお願いするとともに、新年のご挨拶とさせて頂きます。

日本国際フォーラム理事長

伊藤　憲一