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2008-11-28 19:07

凄まじい勢いの大卒就職希望者の内定切り

森 浩晴  団体職員・大学講師
 大学生への内定切りが凄まじい勢いである。大学に序列を付けてはいけないのは承知であるが、かの早稲田大学政経学部の学生ですら、内定切りをされて、就職活動を諦念している。実は我が長女も就職活動の手前の部分で相当苦労している。親としては見るに忍びない次第。かつて私ども40代が学生だった頃は、就職は「正社員就職」を意味していた。相応の学校を卒業すればここまで辛酸をなめずとも就職出来た感である。

 今や、派遣・請負・嘱託・パート・アルバイトなど非正規社員が1700万人を超える絵図。厚生労働省や文部科学省、地方教育委員会も学校も、なまなましい数字には触れたく無いが為、「非正規就職」を内定者(率)に算入して、ホームページで「本学(本校)の就職先」と公開している有様。若い人が気の毒である。私の年次だと、中央省庁の課長で年収1200万円、都銀の副部長で年収1500万円で、皆、安泰な人生を送っている。しかし子どもたちはどうなるのか。

 我々、親は年収が半減してもいいから、「非正規」という「非人間的」な雇用形態を止め、そして、新卒者の内定切りにはペナルティーを課し、何とか皆が微笑む社会にできないものか。
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