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2009-06-17 16:52

自民党の政権公約作りがスタートしました

船田 元  衆議院議員(自由民主党)
 去る6月9日、いよいよ来る衆議院総選挙に向けての、自民党の政権公約作りがスタートしました。幹事長や政調会長のもとで、代理クラス(石原幹事長代理、園田政調会長代理、菅選対副委員長、そして私・総務会長代理)が取りまとめ役となり、10数名のプロジェクトチームを構成しています。いつもの公約作りでは、あまりマスコミの報道もなく、地味な作業が多かったと記憶していますが、今回は異常なまでに注目されています。その理由は、今回の選挙がまさに政権交代を許すか、自民党が政権を維持するかという、天下分け目の戦いだからでしょう。

 またこれまでに、世襲候補の立候補制限や何種類もの定数削減案など、自民党内が「百家争鳴」状態になってしまい、これを公約作りでどのように収拾するかが焦点になっているからでしょう。民主党は鳩山代表のポスターに、大きく『政権交代』の四文字が踊っています。残念ですが、このキャッチフレーズは訴求力が強いと認めざるをえません。迎え撃つ我々としては、これを上回るインパクトのある言葉を選ばなければなりません。例えば自民党は、これまで政権を担ってきたという実績と責任感を端的に表現するフレーズがないかどうか、真剣に考えなければなりません。また責任といえば、民主党が避けている財源確保や外交安全保障問題に、どこまで踏み込んでいったらよいかも、大きな課題です。

 さらに自民党は、従来の企業寄りや生産者中心の政策から、国民目線の政策に大きく転換しつつあることを、しっかりとアピールする必要があります。先日私も関与した消費者庁設置法をわが党主導で成立させ、生産者重視から消費者重視へと政策を転換させようとしていること、障害者自立支援法や高齢者医療制度で、一時期増えてしまった自己負担を、極力ゼロにしようと努力していることなどは、その好例です。なお世襲問題や議員定数削減問題など、これまでに党内の議論が拡散してしまった感がありますが、公約作りではあらためてきちんと整理して、民主党に対抗できる状況を作り出すことも重要です。

 先日は麻生総理にお会いして、政権公約の方向性について議論させていただきました。総理からは「決して総花的になることなく、政権を担当してきた実績をアピールし、今後とも政権を担当できる能力を十二分に持っていることを、しっかりとアピールすべきだ」との言葉をいただきました。我々は必死でこの困難なミッションをやり遂げなければなりません。
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