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2009-11-25 00:55

現在のロシアとかつてのソ連を区別して交渉しよう

宮崎 厚  ベンチャー企業顧問
 民主党政権、外務省は本日、鈴木宗男氏への答弁として、「北方4島はロシアに不法占拠されている」と述べたらしい。これは重大な間違いです。そんな間違いをするから、現在のロシアと交渉にならないのではないだろうか。私が思うのは「昔のロシア」とは帝政時代であり、1917年以降は共産主義のソビエト連邦であった筈だ。従って、スターリンのソビエトが北方4島をを不法占拠したのであり、現在のプーチン、メドベージェフ政権のロシアには、この点については何の責任も無い。

 共産主義ソ連は現在のロシア国民に対しても大変な弾圧、圧政を行っており、それがゴルバチョフのペレストロイカによって暴かれ、エリツィン、プーチンの時代となって、民主化や経済復興、世界の一員としてのロシアの威信回復に努力しているのではないか。それが今の新生ロシアの姿である。共産主義時代のソ連国民の苦しみと一緒に、日本も北方4島を不法占拠され、苦しんできたにすぎない。従って、ロシアの現政権を責める事は一切無いが、旧ソビエト連邦、中でもスターリンの悪政は回復してもらい、日ロ友好関係のあった江戸時代末期や明治維新初期当時の100年以上前に戻そうではないか。

 当時イギリスにけしかけられて戦った日露戦争の領土関係は、すでに日本は完全に原状復帰に応じている。従って第二次大戦末期のドサクサにスターリンが行った暴政に関しては、当時の原状に復帰してほしい。日本が約束できるのは、現在4島の住民であるロシア人には、今後とも継続居住し、生活することを認め、支援は継続することだ。又、ロシアに帰国することに関しても保証する。私だったらこんな筋書きを考えるが、交渉前になんで今のロシアに対して不法占拠などと挑発するのか。そんな考えで本当に4島が帰ってくるのだろうか。

 私は、帝政ロシアからソビエト連邦、現在のロシアと国際法上の経緯は詳しく分からない素人ですが、「ソビエトの行為は許されない」と今のロシアに主張してもよいのではないかと思いました。かつての悪政ソビエトによってロシアから追われた故スタルヒンや祖先がロシアから追われた大鵬親方は、見事な日本人として我々は皆尊敬しているではないか。今の北方4島の住民の人たちも、十分我々日本人の仲間には入れると思っています。そのことをプーチン、メドベージェフに理解させたいものだ。何しろプーチン首相は日本の武道の精神を理解するらしい。日本人は卑怯なことは絶対しない国であることを知らしめよう。北方4島返還交渉をしてみようではないか。「シベリアよこせ」とは言わない代わりに、場合によっては千島、樺太だって返してもらいたい。何しろロシアはアラスカを売却しても平気なくらい腹の座わった国のはずだ。
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