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2010-03-15 00:51

クロマグロ国際取引禁止提案について思う

宮崎 厚  ベンチャー企業顧問
 野生動物の保護、捕獲・採取の規制に関するワシントン条約締約国会議が開催され、モナコの出した地中海・大西洋のクロマグロの国際取引禁止提案に注目が集まっています。牛や羊を食べている国々のひとたちは、どうして古来よりマグロを食べる日本人を理解しないのか、と感じる人も多いのかと思います。一つには、牛や羊は野生動物ではないとされているからです。漁業というのは、一部は養殖はあっても、大方が天然のものです。ワシントン条約では、農業、畜産と違うものとして、漁業をどう定義付けているのか、知りたいところです。

 しかし、もう一つの理由として、世界マグロ漁獲量の8割が日本人の食になっており、地中海や北大西洋にまで出かけて行って、取りあさっていたら、向こうの人たちが不快感を持つのは分かります。もし仮りに日本近海に遠くヨーロッパの船団が押しかけてきて、漁業資源を取りあさったら、日本人も不快に感ずるでしょう。幸いオーストラリアは禁止反対の側についてくれているようです。従って、マグロは、日本近海や太平洋で資源の維持継続を図れる範囲で取っていけばよいのではないでしょうか。

 地中海や大西洋では5年くらいマグロ漁はやめて、またマグロが増えてくるまで再開する時期を待ったらどうか。日本人にとって、マグロは死活問題というのはうそだ。毎日マグロばかり食べているわけではない。マグロが少なくなったら残念ではあり、重要ではあるが、危機ではない。むしろ日本人は、世界中がマグロに目覚めて、マグロ争奪戦が行われ、特に中国あたりが日本近海や太平洋のマグロだけでなく、各種の海産物を取りあさりだしたら、もっと慌てるはずだ。

 根本は、地球資源の枯渇を防いで、バランスの取れた消費を目指すことであり、根本の所を議論すれば、もっと説得力のある発言で世界をリードできると思います。これは鯨の問題にも繋がる話ではないでしょうか。このように一つ一つの外交テーマについて、どのようにしたら世界をリードした議論ができるかと、自分なりに考えてゆきたいと思って、連続投稿しました。
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