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2010-07-05 22:55

日本外交は、もっと明確な意思表示をせよ

宮崎 厚  ベンチャー企業顧問
 参議院選挙がありますが、日本の国政選挙では外交政策の基本が余り論じられません。選挙民は外交には余り関心がないのでしょうか。地方選挙などと異なり、国の安全保障と並んで、外交は国政上最も大切な政府の責任課題なはずですが。日本の外交に思いを馳せた時に感ずるのは、日本は外交に対する意思表示をもっと明確にしたらどうか、ということです。日米安保で米国に対して対等に物を言うよりも、何よりも、外交全般に関して日本の意思表示をはっきりさせることです。特に、国際平和を維持して世界全体を持続的経済成長させるという日本の意思を、日本国民に対して、世界各国に対して、明示したらどうでしょうか。

 外交上の駆引きや交渉の中身まで一々開示する必要はありませんが、筋の通った日本の考え方を臆することなく世界に対して示す必要はあると思います。内政には、個別の利害にかかわる事が多く、コンセンサスを得る事ははなかなか難しいと思いますが、外交には、そのようなしがらみは余り無いような気がします。なるがゆえに、日本は、いつも正論を声高らかに唱える厄介な存在になっても面白いのではないでしょうか。フェアな日本の意思をつねにアピールしてゆけば、国連の常任理事国に推挙されるくらいの国際的支持を得られるかもしれません。

 日本の外交は、第二次大戦以前は独善的な意思表示をして、失敗しました。その結果、長い間敗戦国扱いを受けましたが、しかし、もはや日本は追いつけ追い越せの時代から次の次元に進むべき時期だと思います。そのためにも、これからは国際社会で外交上の意思表示をはっきり主張しましょう。

 常識的におかしなことが世界にはたくさんあります。たとえば、米国は、イランに制裁を加える前に、中東を始めとする世界平和に害をもたらしているイスラエルを批判すべきなのに、実際にはイスラエルの肩を持ちすぎること。北朝鮮の好戦的な放送をニュースで見ていると、戦前の日本の大本営発表にそっくりなことなどです。これらを正せるのは、世界の中で日本ではないでしょうか。日本の見識を世界にアピールして行きましょう。少し抽象的で申し訳ありませんが、外交に携わる専門家の方々や外務官僚の方々、こんな考え方は如何ですか。
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