国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2010-12-20 23:52

「重箱の隅」派が国を滅ぼす

現田 実  サラリーマン
 2010年12月8日付けの本欄で「3度目の自滅の危機にある日本」を論じた現田実です。何故に「重箱の隅」ばかりつつく学校秀才たちが、これ程までに日本社会では増殖し、その結果国を滅ぼすのでしょうか?細かい処に良く気がつき、勉強熱心で、常識やその場の空気に配慮を忘れないのに、底が抜けている時には、努力するだけで全ての困難を突破出来ると考えている連中です。

 (例1)当時の技術水準としては最高の仕上がりのビデオデッキが、1時間しか録画出来ないとします
→1時間だけでは映画が録画出来ませんから、映画ファンから総スカンです。・・・底が抜けてます。
 (例2)「五族協和・王道楽土」をスローガンに満州国を作ったのに、満州国国籍法の立法すら怠ったとします→満州国籍者数ゼロで、外国人だけの国。・・・底が抜けてます。
 (例3)少子化対策・子育て支援に邁進する日本のお役人や政治家たち→日本の非婚率は、絶望的レベルです。・・・底が抜けてます。

もしかすると、幼児期からの教育で「問題にはつねに完璧な正解が必ず存在する」と教えられた所為かも知れません?コンプライアンスを至上の価値とする言動も多々見られますが、法律だからといって、それが現実社会では正しい行動基準であるとは限らないのです。
 (ケース1)法的(道徳・倫理等)側面で正しく、現実にも正しい。
 (ケース2)法的(道徳・倫理等)側面で正しく、現実には間違い。
 (ケース3)法的(道徳・倫理等)側面で間違い、現実には正しい。
 (ケース4)法的(道徳・倫理等)側面で間違い、現実にも間違い。

 ケース2やケース3が如何に多く存在するかは、多すぎて書ききれない程です。「複数の仮説を論理的に進める能力」を開発する必要があります。私なりの考えでは「完璧な正解は存在しないが、効果的な解決策ならいくつも存在する(複数存在する)」と、開き直る事が重要です。少子化対策で言えば、生命操作推奨も、国際結婚推奨も、移民推奨も、派遣企業の再禁止も、すべて有効であり、それぞれに長所も、短所も存在する、ということです。完璧なる正解は存在しないが、複数の解決策を組み合わせる事により、短所を補い合う事は可能、という考え方です。如何でしょう?
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百花斉放』から他のe-論壇『議論百出』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
公益財団法人日本国際フォーラム