国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2011-03-27 00:29

「百花斉放」を、政権ないし政党を論ずる場とすることはやめよう

平林 博  団体役員、元外交官
 最近の当投稿欄「百花斉放」での議論を見ていて、違和感を持ったのは、政権や政党への思いを語る投稿である。特に、1885号の「目に余る菅政権の無能無策」(山田光彦氏)、これに反論する形での1889号「菅政権は国政全般にわたりよくやっている」(吉田重信氏)、これに対する再反論1893号「やはり菅政権に日本復興は任せられない」(山田光彦氏)、さらに1885号および1893号に対する再々反論である1894号「国民に夢と希望をもたらすような政党の台頭を期待したい」(吉田重信氏)の論争は、異例と思われる。

 時の政権や与野党のあり方に対し、期待や批判を表明したり、支持・不支持を明らかにしたりしたい気持ちは、理解できないではない。しかし、日本国際フォーラムの「百花斉放」、グローバル・フォーラムの「議論百出」、東アジア共同体評議会の「百家争鳴」は、本来は政策的な提言や意見の表明を目的とした場のはずである。であるとすれば、これらの投稿欄を政権あるいは政党への支持あるいは批判の場として使うのは、目的外使用になり、いかがなものかと思う。

 上記の3つのフォーラムは、シンクタンクである。これらの提言欄は「政策掲示板」と銘打たれているように、本来は、内政、外交、経済その他の諸分野におけるわが国のあり方、つまり「政策」について、提言や見解を提示すべき場のはずである。政策論が、政権ないし政党に関係する限りにおいて、政権や政党に論及するのは、自然なことである。

 しかし、政権や政党を論ずることを主目的とする政局論的な投稿は、これらの「政策掲示板」の本来の趣旨になじまないのではないかと考える。「政策掲示板」欄が活発な意見交換の場となることは、歓迎すべきことではあるが、いささか脱線して、本来の趣旨から逸脱した「好き、嫌い」「支持する、しない」だけの議論は自粛してほしいものだ。あくまでも政策や提言の中味で勝負する投稿を評価し、期待したい。
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