国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2017-12-12 10:00

日本は核抑止力を高めよ

四方 立夫  エコノミスト
 北朝鮮は遂に米国全土を射程に入れるICBMの開発に成功した。未だ大気圏再突入に課題が残るとは言われているものの、もはや時間の問題と危惧される。北朝鮮は既に60発とも推測される核弾頭をスカッド及びムスダンに実戦配備を完了、乃至はその途上にあり、我が国全土がその射程に入っている。今後とも北朝鮮に対し非核化を要求し続けることはNPTを堅持するためにも必須であるが、一方、既に配備されている可能性が高い核を絶対に使わせないようにすることも喫緊の課題である。

 韓国には一旦は撤去された米国の戦略核を再配備すべきであるとの議論があり、我が国でも非核三原則を「緩和」して米軍の核を搭載した航空機/艦船の日本への寄港を容認べきであるとの議論もある。又、NATOでは冷戦終結後も米国との間でNuclear Sharingを継続し、ドイツでは自国の戦闘機に米軍の核爆弾を搭載しているとのことである。

 一方、INF全廃条約を締結した米国に対し、中国は着々とその核戦力の拡大並びに近代化を推進しており、中でも「空母キラー」と言われるDF21は大きな脅威であり、既に戦域核に於いて米国に対し優位に立っているとの見方もある。

 かかる状況下、我が国としても北朝鮮、中国等の核の脅威に対する抑止力を高めることがミサイル防衛力の向上と共に必須要件である。我が国に於ては長年に亘り核兵器に関し語ることさえタブー視されてきたが、既に憲法改正が選挙公約になり堂々と議論されるようになったのと同様、核抑止に関し理想論ではなく眼前の脅威を直視した現実論で議論すべき時である。
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百花斉放』から他のe-論壇『議論百出』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
公益財団法人日本国際フォーラム