国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2007-10-04 10:13

中国経済発展の影には環境問題あり

伊東道夫  会社員
 中国は、2007年9月30日に人民大会堂で国慶節(建国記念日、10月1日)の祝賀パーティを開催し、建国58周年を祝福した。来年には北京オリンピック開催を控え、大いに盛り上がったようである。確かに、1980年代より始まった改革開放政策が現在の急速な経済発展の原動力である事は間違いないにしても、中国のGDP(国内総生産)の伸びが、今後しばらく7~10%を継続するであろうと予測されている事については、懸念が無いではない。

 このような経済発展は、日本も過去に経験したように環境問題と切り離しては考えられないが、中国政府が環境問題をどのように考え、どのような対応策を行う準備があるのか、危惧されるところである。 このような心配のなかで、つい最近、中国国家環境保護総局の公式サイトである「全国環境統計広報」は、2006年度の環境汚染対策費が対前年比7.5%増の2567億8千万元(GDPの1.23%)に達し、過去最高を記録したと発表していたが、排水・排気ガスの対策が後手に回っていることはないのであろうか。

 そんな中、9月27日に日中両国の官民が環境対策について意見交換する場である「日中省エネルギー・環境総合フォーラム」が北京で開催され、環境事業を日中で協力して推進する事が決まった。これからの環境ビジネスの照準を中国に合わせる日本と日本の技術と資本を利用したいと考える中国との間で利害関係が一致しているようで、環境問題の解決に大いに役立ってくれれば良いと考えている。

 太陽電池の活用及び利用が広がり、ハイブリッド車、空気洗浄機が使用されていく事も良い事かもしれないが、黄砂や大気汚染が直接、日本の国土に飛来してくる事、それをどのように日中双方政府が対応策を講じて解決していってくれるかが、国民にとっては重要且つ関心のあることではないかと考える。環境問題は、隣国としても黙って見ているわけにはいかないので、ただのビジネス・チャンスと考えるのではなく、子供や孫の時代までも影響が残る重大な問題として、両国政府には早い対応を望みたい物である。
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百花斉放』から他のe-論壇『議論百出』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
公益財団法人日本国際フォーラム