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2022-02-03 22:29
膨張する日米の国防予算
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
アメリカではこのところ国防予算が増加している。日本では長く対GDP比1%以内という不文律が守られてきたが、それが反故にされて、防衛予算の倍増ということも検討されているようだ。2020年のアメリカの実質GDPは約18兆5000億ドル、日本円にすると、約2050兆円である。日本の実質GDPは約525兆...
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2022-02-01 19:28
米国、ロシアの要求を拒否、軍事侵攻は避けられるのか
飯島 一孝
ジャーナリスト
ロシアがウクライナへ侵攻するかどうかが世界的な関心の的になっている中、米国は1月26日、ロシア側が求める「NATO(北大西洋条約機構)を拡大しない」との確約要請を正式に拒否した。ブリンケン米国務長官が会見で明らかにしたもので、これにより、米露の対立が抜き差しならない状態になりつつある。
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2022-02-01 15:20
(連載2)ウクライナ情勢、日本に何ができるか
松川 るい
参議院議員
大国の間には緩衝地帯があった方が関係が安定するという観点からいえば、ロシアの主張は理解できないわけでもありません。「厳しく」対立する国益を持つ国や国家群の間では「勢力圏」の境界につきどこかで折り合いをつける必要があるものです。
しかし、ウクライナからすれば、自国安全保障について一国で...
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2022-01-31 21:59
(連載1)ウクライナ情勢、日本に何ができるか
松川 るい
参議院議員
ロシアのラブロフ外相は1月28日、ウクライナ情勢に関し「ロシアの側から言えば戦争はない。われわれは戦争を望んでいない」旨述べ、米露は2月1日外相会談を行うなどの対話の継続に合意したとのこと。ロシア軍が引いていないので問題が解決したわけではないが、協議が上手くいくことを祈るばかりです。主張が真っ向か...
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2022-01-28 16:45
コロナ対策からみる教育の重要性
木村 勉
年金生活者
濱田寛子医師の指摘した「集団免疫イコール公益」であるという意識は非常に重要だが、それを公衆衛生や社会倫理の問題として捉えて、ワクチン接種の意思決定を行っている住民は多くはあるまい。2021年11月24日に南アフリカでオミクロン株の発見が報告されてから一ヶ月と経たないうちに水際策を講じていた日本でも...
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2022-01-27 19:15
(連載2)ウクライナ情勢が他人事でない理由
松川 るい
参議院議員
とはいえ、私が目下最も懸念しているのは、昨年末に緊迫化したウクライナ情勢です。これは、単にロシア対ウクライナ、ロシア対米国・NATOということではありません。仮にロシア軍がウクライナに侵攻することとなれば、事態を抑止できなかったとして、米国のリーダーシップにアフガンの比でない悪影響が出ることは必至...
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2022-01-26 20:58
(連載1)ウクライナ情勢が他人事でない理由
松川 るい
参議院議員
昨年もいろいろありましたが、今年はそれ以上に激動の一年となる予感がしています。昨年は、世界的に言えば、何と言っても、米中対立が深まる中で、バイデン政権が誕生し、「台湾海峡の平和と安定」が大きな焦点となり、欧州諸国も含め「自由で開かれたインド太平洋」アジェンダが拡大進化(欧州主要国の日本寄港・共同訓...
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2022-01-24 07:13
バイデン「大満足」は日本の対露同調
鍋嶋 敬三
評論家
岸田文雄首相とバイデン米大統領の首脳テレビ会談(1月21日)では日米豪印4ヶ国(QUAD=クアッド)首脳会議の日本開催、閣僚レベルの日米経済協議委員会(経済版2+2)の立ち上げ合意など実質的な内容が評価される。米政府高官は「大統領が大変満足している」と語った。ロシアによる「ウクライナ侵攻」への対策...
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2022-01-23 18:34
日本のワクチン開発接種事業と安全保障(2)
濱田 寛子
医師
筆者は、この2年間、子宮頸がんの一部を予防できるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの積極的勧奨再開の為奔走してきた。そこで感じたワクチンと政治について述べてみたい。HPVワクチンは2009年から日本で導入され、2013年4月に定期接種化したが、有害事象のマスコミ報道によりわずか2か月で積極的...
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2022-01-22 23:36
国破れて77年、いまだ変わらぬ上下関係
伊藤 洋
山梨大学名誉教授
日本政府は、昨年初冬から年末にかけて、実にめずらしく外国人の入国禁止の「水際対策」を手際よく行った。欧米各国でコロナウィルスの新型=「オミクロン(ο)株」が発生したと聞くや空港を閉鎖し、鎖国政策を採った。これが好感されて岸田内閣の支持率が一時急上昇したくらいであった。しかし、その成果もあっという間...
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2022-01-21 19:05
日本のワクチン開発接種事業と安全保障(1)
濱田 寛子
医師
中国武漢に始まった新型コロナウイルス(COVID-19)は、あっという間に全世界に広がり、この2年間で全世界の模様を変えた。我々医療従事者は、時に重症者に医療提供をし、PCR検査陽性者のトリアージに携わり、ワクチン接種に奔走し、時にVaccine Hesitency(ワクチン忌避)に対峙してきた。...
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2022-01-21 16:06
新しい国際的枠組みの形成
松井 啓
初代駐カザフスタン大使
渡辺まゆ上席研究員が「多極時代のG7の重要性と日本の役割」(2021年12月20日付、e-論壇「百花斉放」)のなかで言及した現下の国際情勢を見据えた日本の役割は示唆に富むものである。私は本論壇に新しい国際的枠組みとして「G11」を設立すべきと提唱した(「今こそ、新しい国際的枠組み『G11』を設立す...
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2022-01-19 18:30
(連載2)「敵基地攻撃能力」整備急げ
加藤 成一
外交評論家(元弁護士)
ならば、日本はこれに対する国際法上の「自衛権」(「国連憲章51条」参照)及び国家固有の「自衛権」に基づき反撃すべきであることは当然であろう。その名称が「敵基地攻撃」であるかどうかは重要ではない。反撃によって、ミサイル攻撃を阻止し抑止することこそが何よりも重要なのである。もし、「敵基地攻撃能力」の名...
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2022-01-18 13:09
(連載1)「敵基地攻撃能力」整備急げ
加藤 成一
外交評論家(元弁護士)
周知のとおり、日本の周辺国、中国、北朝鮮、ロシアは、いずれも核保有国であり、核・ミサイル開発や、極超音速弾道ミサイル兵器の開発・実験・実戦配備を着々と進め、軍備の増強拡大を図っている。中国、ロシアのみならず、北朝鮮も最近「マッハ5」ないし「マッハ10」とみられる極超音速弾道ミサイルを日本海に向けて...
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2022-01-15 21:29
(連載2)民主政治体制維持のための福祉国家のあり方
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
その間に人口は減り、生産人口も減少していく。日本は人口の面で言えば小国へと変化していく。今はその調整過程にある。そこで高齢者福祉の漸進的な削減、「自分で老後の資金を準備しましょう、目安は2000万円です」ということになるが、団塊ジュニア世代で果たしてどれほどの人たちが2000万円のお金を用意できる...
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2022-01-14 21:44
(連載1)民主政治体制維持のための福祉国家のあり方
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
福祉国家とは、人々の生活の安定を図るために、福祉の拡充を行う国家ということで、それまでは、国防や治安維持に重きを置かれていた国家の役割を拡大するということである。1970年代以降、先進諸国を中心に取り入れられてきた考えであるが、現在は、財政赤字や非効率のために評判が悪い。
「Back...
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2022-01-13 21:58
(連載2)安倍元首相の警鐘に耳を傾けよ
赤峰 和彦
自営業
枝野代表は総選挙の責任をとって辞任しましたが、代表を変えただけで存在価値が高まるわけではありません。私は、安倍批判に頼り切り現実主義的な国会論戦に消極的な立憲民主党はかつての社会党に似ており、最終的に、いまの社民党と同じ道をたどるのではないかと予想しています。
物事は様々な事象を全体...
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2022-01-12 20:20
(連載1)安倍元首相の警鐘に耳を傾けよ
赤峰 和彦
自営業
安倍元首相がその座を退いて1年4か月、それでもなお氏関連の話題が尽きません。なぜなのでしょうか。安倍氏が再び脚光を浴び始めたのは、自民党総裁選での高市現政調会長の支援と自民党最大派閥・清話会の会長就任の時期からです。そして、大きく注目を集めたのは「台湾有事は日本の有事」発言で、国内はもとより、台湾...
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2022-01-11 21:26
今年は一触即発の危険性が増す世界になるか
飯島 一孝
ジャーナリスト
2022年の新年が明けました。いつもなら、お目出度いムードが漂う時期ですが、今年は新年を祝うというより、祝えない雰囲気が広がっている状況です。世界は今、「米中対立」だけでなく、「欧米対中露」という対立軸が加わり、いつ一触即発の危険な事態になるか、わかりません。軍事兵器がますます高度化、多様化してい...
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2022-01-07 20:08
(連載2)「新しい資本主義」の新型コロナ対策は費用対効果ぬきの聖域か
篠田 英朗
東京外国語大学大学院教授
私は新型コロナ危機初期「第一波」の時から、水際対策の重要性を書いてきたが、常に空港税の増額などの措置を伴った施設拡充を中心に論じてきた。現在の政府の政策は、私が論じてきた方向とは全く違う方向で、「水際対策」を行うものだ。たとえば政府は、「外国人の一律入国禁止」を続行し続けるつもりのようだ。人道的な...
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