ただし、問題は対外面である。ニューヨーク・タイムスに載った鳩山由紀夫代表の“A New Path for Japan”という論文は頂けない。反米、反資本主義の内容もさることながら、論理に一貫性がなく、感情的で、統合的でない。米国には鳩山代表について「経験不足の政治家」との評価があるようだが、将来の首相の論文としては、寄稿前の十分の検討が必要だったと思われる。オバマ大統領との電話会談が成功だったように思えることは幸いだが、鳩山代表は辛い国際的評価にどう対応するか?差し当たり、9月末の国連での演説やオバマ大統領との会談は極めて重要であり、論旨とともに論理が通るよう、十分検討してもらいたいものである。