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2010-03-26 10:04
(連載)各党は参院選のマニフェストを提示せよ(2)
角田 勝彦
団体役員
選挙で争われるべきは、やはり党の基本姿勢と政策であろう。マックス・ウェーバーは、かって『職業としての政治』で、政治とは「固い板に、錐(きり)で、すこしづつ穴をあけていくような情熱と見識を必要とする力強い緩慢な仕事である」と喝破した。「堅い板」は、政治家が正しいと信じる目的達成に必要な、国民の理解と賛同である。「錐(きり)」は目的に合った政策であり、それを板に揉み込む作業は、理解と賛同を得るための方法・手段である。なおこの「政治」は行政を含めて解釈することも可能だろう。
政策の是非について政党間で判断の違いがあるのは当然である。間違うこともあろう。正解がない場合もあろう。しかし、もはや「夜警国家」(治安と国防のみ担当)に止まることが出来ず、経済社会の各面において任務を果たすべき現代国家においては、諸政党が、その政策を提示せず、(パンとサーカスによる)人気取りに走ることは許されない。
また政治は合理的にその任務を遂行することが求められる。革命の情熱にかられたような「線香花火的」行為であってはならない。ウェーバーは、近代的・合理的「官僚制」により、計画性と安定性を持って国家活動を執行されるとも説いている。
参院選挙を前に、民主党も自民党も公約(マニフェスト)作成を開始したと報じられる。各党の政治姿勢明確化を含め、国民が政治不信に陥らぬため、また出来る限り冷静な選択が行えるよう、なるべく早い、両党の公約提出を期待する。(おわり)
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(連載)各党は参院選のマニフェストを提示せよ(1)
角田 勝彦 2010-03-25 11:33
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(連載)各党は参院選のマニフェストを提示せよ(2)
角田 勝彦 2010-03-26 10:04
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