この点に関連し、いくつかの質問をすることをお許しください。まず、日本がロシアに対して、一方で領土問題の解決を強く求めながら、他方で経済関係も深めたいというなら、中央と地方を分けたアプローチをすればよいと思いますが、それは可能でしょうか?すなわち、政治問題は中央政府と交渉しながら、経済問題では地方を通じて交流を深めるということです。私がこのように思う理由は、日本から近い極東ロシアの世論が、クレムリンの思考様式(欧米で "back to the Old Soviet Union" あるいは "neo Czarism" と呼ばれています)とは大きく異なると見られるためです。最近の日本製中古車輸入問題では、極東の市民たちはクレムリンの外国車輸入規制に反対し、大国主義を振りかざすよりも日本との平和共存と自由な経済関係の発展を主張していました。そこで、冒頭に記しましたように、「政治は中央から、経済は地方から」というアプローチがどこまで可能か、うかがえればと願っています。併せて以下の3件についても質問できれば幸いです。