ギフォード議員は、オバマ大統領の医療制度を支持して賛成票を投じた民主党議員の1人である。さらには、胚性幹細胞の研究を支持し、中絶の権利も支持していた。昨年の中間選挙では、ティー・パーティの立候補者と激しく争って、議席を獲得した、いわば、アメリカ保守派にとっては「目の敵」ともいえる。元アラスカ州知事でティー・パーティの顔ともいえるサラ・ペイリンは、自ら「gun site targets」という標的地図を作成し、20人の民主党下院議員の氏名を挙げ、「20議席を取り返そう」と、まるで彼らを標的とするかのようにネットで呼びかけていた。そのリストの中にギフォード議員も含まれている。22歳の青年が、この呼びかけに触発されたかどうかはわからないが、わざわざギフォード議員に近づき、頭を撃ったというから、暗殺の意図ははっきりしている。