一つは、中国における賃金水準が上昇し、邦人企業においても、中国人幹部の給料が日本人駐在社員の給料水準を抜くのはあと数年だと思われていること。二つは、賃金水準上昇、元レート上昇によって、中国は米国への輸出基地としての魅力を随分失い、最近の日本企業による対中投資も、中国市場での販売、拡販のためのものが増えているということで、これだけなら知っていたのだが、中国市場においては Made in Japan への信頼感が強いということと合わせると、中国国内市場向けについても、日本で生産して輸出する方がいいものも随分あるだろう、ということに気がついたことだ。