2014年QDRに対し、連邦議会が運営するアメリカ平和研究所(USIP)というシンクタンクの国防委員会は、ウイリアム・ペリー元国防長官とジョン・アビザイド元アメリカ中央軍司令官を共同議長に据えて財政支出強制削減の悪影響を逆転させるために『アメリカの強固な国防力を将来にわたって確実にする方策』(Ensuring a strong US Defense for the Future)と題する報告書をまとめた。この超党派の報告書は国防政策に携わる者達の間で多大な注意と関心を引いている。同委員会は「QDRには財政支出強制削減を乗り切る長期的な方策が示されていない」と主張している。また、国防総省と議会の和解も推奨している。さらにこの報告書では「どれほど効率化を進めても、結局は軍事力の規模が大きくなければいけない」と主張している。非常に注視すべきは、この委員会の委員達は他の国防政策関係者以上に技術的な優位の揺らぎに懸念を抱いていることだ。