近未来予測は、先端技術開発により、その「職」が大変動すると見ている。昨年12月、野村総研は「10~20年以内に日本で働く人の仕事の49%は人工知能(AI)やロボットで代替出来るようになる」、「可能性が高いのは、会計事務員、配達員、警備員などで、約2500万人にのぼる」との分析を発表した。これは中国メディア(騰訊)でも「基本的な教育を受けていない人たちも少なくない中国では、日本よりはるかに多くの人が職を失うことになるかも知れない」と関心を持って報じられた。1月20~23日のダボス会議(世界経済フォーラム)でも同趣旨の報告が討議され、関心を呼んだ。欧米諸国、メキシコ、ブラジルを含む15ヶ国の371の大手企業の幹部への調査に基づく「職の未来(The future of jobs)」に関する報告である。米国の中南米専門家Andres Oppenheimer氏の分析・報告だが、「ロボットによって今後5年間で500万人以上の雇用が失われる」と予測している。