“The Dangerous Rise of Populism”と題された報告書では、経済のグローバル化によって多くの人々が疎外され、そんな自分達にはく目を向けていないと思われる各国政府やグローバル・エリート達への不満が以下のように述べられている。すなわち、問題は、デマゴーグが自分こそが国民大多数の代表だと言い張り、そうした大衆の怒りを悪用することだという。彼らは多数派の意志を押しつけ、自国民および外国人の人権を犠牲にしている。嘆かわしいことに、西側の政治家は人権の価値観に対する自信を失ってしまい、ドイツのアンゲラ・メルケル首相やカナダのジャスティン・トルドー首相を除くほとんどの指導者は偏狭で危険なポピュリズムと対決する気概を喪失しているように見える。しかしそれではトランプ氏の巨大ショックに立ち向かうには弱すぎる。またイギリスのテリ-ザ・メイ首相はナショナリストの突き上げに受動的な一方で、メルケル氏は今年の総選挙でAfDの挑戦を受けている。