5月9日の日中韓共同宣言に於いて”three countries share everlasting history and infinite future”が謳われ、拉致問題にも言及があった。日中首脳会談に於いては「海空連絡メカニズム」始動に正式合意し、一帯一路に関しアジアのインフラ整備で協力を進めるため官民協議体設置でも合意した。昨年秋の共産党大会以降、中国は急速に我が国に対し「微笑外交」を展開し始め、我が国経済界でもこれを歓迎する声が聞かれれるが、今回の日中首脳会議においても尖閣諸島を巡る問題、南シナ海における中国の軍事拠点化、などの安全保障問題は素通りされている。