北朝鮮の強硬姿勢の背景には中国の影響があったとトランプ大統領は述べている。5月7、8日の中国・大連での習近平国家主席と金氏との第2回会談後に北朝鮮に変化が現れた。そもそも3月8日にトランプ氏が即決で受け入れを決めた首脳会談に準備のできていなかった北朝鮮は大いに戸惑ったに違いない。3月下旬には関係が悪化していた中国に初めて「駆け込み訪問」した後、わずか1ヶ月半で再訪中という異例の動きである。日米韓が突き付けている「完全で検証可能、不可逆的な非核化(CVID)」の高い要求に直面して中国に助けを求めたのであろう。2回目の訪中後に「軟」から「硬」に転じた。中国の後ろ盾があれば乗り切れると過信したかもしれない。そうだとすれば誤算だ。トランプ氏はそれを許さなかった。2回目の中朝首脳会談後についてトランプ氏は「態度が少し変わった」と指摘、「それが気に入らない(I don’t like that.)」と3回も繰り返した。