11月1日、香港貿易発展局主催のシンポジウム「think Global, think Hong Kong」に参加した。林鄭月娥香港特別行政区行政長官が香港並びに中国本土の21に及ぶ政府、役所、企業から約200名を率いて来日し、日本側からも100を超える政府、役所、企業から経産省副大臣を含む約2,000名が出席する大イベントであった。メインシンポジウムの後に金融、技術、法務などの分科会も開催され活況を呈していた。林鄭月娥長官は、香港~マカオ~珠海を結ぶ港珠澳大橋の開通、並びに香港~広州を繋ぐ高速鉄道の開業により「広州~香港~マカオ大湾区構想」が大きく進展し、「一帯一路」において香港は中国大陸と日本の架け橋として益々重要な役割を果たすことを強調した。しかしながら、従来どの行政長官も強調していた「一国二制度」に関する言及はなく、ビンセント・ロー香港貿易発展局会長を始め、他の主な香港側の登壇者の発言ももっぱら「中国大陸との緊密性」を強調するものであった。