筆者は、この5月に入ってからのコロナ感染者状況を観察してきたが、その結果を、以下の表のとおりまとめてみた。この表の数字を、さらにグラフにもまとめてみた。
ここからわかることはおよそ次のとおりである。
また、5月9日時点においては、感染者増が113名であるが、注目すべきは回復者数が2221名の大幅増となっており、その結果、入院患者数は7001名に減少したことになる。すなわち、5月9日までの1週間で、入院患者数は3千人以上減ったことになる。
以上のとおり情勢は好転しており、医療現場での緊張は緩和しているといえるが、しかしながら、死者の数が多すぎることが懸念材料である。従順な国民に辛抱を押し付けているといえよう。「軽症者」の扱い、アビガンなどの使用抑制など、硬直な医療行政を反映している。政治の主導を高め、早期に改める必要がある。