2001年9月11日の米同時テロから20年。国際テロ組織アルカイダの19人が旅客機4機をハイジャックしてニューヨークの世界貿易センターの北および南棟、ワシントン郊外の国防総省(ペンタゴン)に突っ込み、ペンシルバニア州にも墜落して日本人24人を含む3000人が犠牲になった。「60年前の日本による電撃的な真珠湾攻撃のようにアメリカがグローバルな戦争に引きずり込まれた」(2004年米調査報告書 "The 9/11 Investigations")衝撃は巨大であった。米本土における初の大規模な攻撃は「超大国アメリカに対する宣戦布告」であり、第二次世界大戦後、米国が築いてきた「リベラルな国際秩序」に対する挑戦だったからである。