21世紀になってから、経済成長率は、常に韓国のほうが上である。たとえば、7.73% vs 0.04%(2002年)、3.69% vs 0.02%(2011年)、2.91%vs0.64%(2018年)といった具合である。さらに言えば、韓国では物価上昇以上に賃金が上がってきたので、国民の生活が向上してきたが、日本では逆で物価上昇に賃金が追いついていない。そのために生活が豊かにならないのである。日本経済研究センターの試算によると、一人あたりのGDPは、2022年は日本が3万3636ドルで、これは台湾の3万3791ドル以下である。2023年は、日本が3万3334ドルで、韓国の3万4505ドルに抜かれるという数字が出ている。韓国が、台湾、日本を追い抜くのである。韓国は、半導体、電池、電気自動車、コンテンツなどの先端分野に大胆な投資を行っており、その効果が出てきたのである。それが生産性の向上に繋がったと言えよう。今、日本も政府の支援で半導体産業に梃子入れしているが、台湾や韓国を巻き返すのは容易ではない。