リビア紛争でのイギリスの戦闘ぶりは充分に良いとは言えなかった。フォークランド戦争30周年を迎える今年は、アルゼンチンでナショナリズムが高揚し、兵力規模を縮小されたイギリス軍がこれに自信を持って対処できるかと言えば心もとない。オバマ政権は「皮肉な特別関係」を示すかのように、イギリスの現政権と同様の過ちを犯している。上記の観点から、オバマ戦略の矛盾をさらに議論してゆきたい。イーグレン氏は空軍協会のダグラス・バーキー政府関係部長とともに、本年3月の“AEI National Security Outlook”でオバマ戦略の根本的な弱点について議論している。重要な点は「同盟国がアメリカとその国益に寄与するかどうかは、アメリカがプレゼンスを誇示し、超大国の地位にとどまり、問題を解決する意志を示していると認識するかどうかに直接かかっている」ということである。