十市さま、専門家の方みずからお答えいただきありがとうございます。確認済み埋蔵量については、シェル社の保有埋蔵量の水増し告白が2004年にあり、2005年にはマシュー・シモンズの本「Twilight in the Desert」によりサウジのガワール油田の減耗の状態が明らかにされ、今年に入ってクウェートの大ブルガン油田の減少が報道されるなどもあり、OPEC諸国の公表埋蔵量そのものにケチがつけられていることはご承知のことかと思います。早期ピーク論を唱えるASPO(ピーク・オイル&ガス学会)の地質学者たち自身も石油業界内の退職した専門家であり、彼らのデータ自体の方が、1980年代末に政治的な上乗せがあったと噂されるOPEC諸国の公式統計よりも信用できるという評価は、現在それほど説得力がないとは思えません。