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2018-02-14 18:30
鼻血作戦の回避を
四方 立夫
エコノミスト
米国が北朝鮮に対する「鼻血作戦」を検討していることが度々報じられている。マティス国防長官は慎重なるもマクマスター補佐官は前向きとのことであるが、ピョンチャンオリンピックにおける北朝鮮の「融和作戦」に韓国がはまり、次々と制裁の「例外」を打ち出し「対話」を前面に掲げるようになるばかりか、4月に再開予定の米韓合同軍事演習すらも「中止」を求めかねないことから、益々「鼻血作戦」の実行が現実味を帯びてくるのではないかと危惧される。
金正恩は「有言実行」の独裁者であり、既に我が国を射程に入れた短~中距離ミサイルに核弾頭が装着されている可能性が高いことから、如何なる形であれ米軍が北朝鮮を攻撃すれば北朝鮮の反撃を招き、米軍基地を擁する我が国に甚大なる被害が及ぶと共に、中国及びロシアを巻き込んだ第二次朝鮮戦に拡大する怖れがある。
我が国としては引き続き北朝鮮に対し「非核化」を求めていくと共に、如何なる状況になっても北朝鮮に絶対に核兵器を使わせないための抑止力の強化が喫緊の課題である。合わせ米国に対し「鼻血作戦」は核戦争にまで発展し、日本人のみならず在日アメリカ人にも深刻な被害が出ることをトランプ政権に納得させ、同作戦をあくまで北朝鮮に対する圧力の一つに止めるよう説得することが肝要である。
2月に発表された“Nuclear Posture Review”の中で“additional allied burden sharing of the nuclear deterrence mission”が謳われているが、我が国として米国と協働して核抑止力を高めることこそが日本並びに周辺諸国の平和と安全に必要不可欠である。既に一部には「非核三原則の緩和」との議論もあり、憲法9条改正と合わせ我が国の安全保障の根幹を早急に見直し抑止力を強化することが急務である。残された時間はもう殆どないかもしれない。
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鼻血作戦の回避を
四方 立夫 2018-02-14 18:30
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「鼻血作戦」は核放棄への選択肢
加藤 成一 2018-02-20 11:21
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