今回の新型コロナ禍は――たいていの危機がそうであるように――結果的に、様々な面で現人類への「耐久試験(ストレス・テスト)」となっている。各国はこのグローバル化時代において、人の移動を制限するために自由な経済活動を低減せざるを得ない状況となったが、完全に停止することは望まれないことを念頭に、必要な場合にどの程度、どのような手段によって低減させられるか、を試みる機会となっている。それに伴い、ある研究(注)によれば、環境状態において1990年代の計測開始以来、最大の二酸化窒素の減少が記録されたという。
(注)COVID-19 lockdowns significantly impacting global air quality https://news.agu.org/press-release/covid-19-lockdowns-significantly-impacting-global-air-quality/