BLM運動に同調して一部の過激派は暴動・略奪・破壊活動を活発化させた。トランプ大統領は、これらの破壊行為に対して「法と秩序」をもって対処する姿勢を明らかにした。「人種差別反対運動」を擁護するリベラルと「米国の伝統的価値」を守ろうとする保守の間の熾烈な「文化戦争」である。BLM運動は、反トランプを掲げるCNN、MSNBCやNew York Timesなど主流メディアを味方につけて、共感の輪を広げた。その結果「BLM運動」は他から批判を許さない「正義」になった。「BLM運動」という言葉の意味が固定化され、BLM運動に連帯する過激派および過激思想をひっくるめて「正義」とする風潮が広がった。BLM運動に同調して、「ディファンド・ポリス(警察予算をなくせ)」運動が広がった。民主党が支配する自治体の治安はもともと悪いが、これらの地域では警察を弱体化する動きがあって治安はますます悪くなっている。