先にTICADに対する日本の貢献に言及したが、この間のアフリカ自身によるイニシャティヴによる発展にも言及したい。これがNEPAD(The New Partnership for Africa’s Development)である。すなわち、アフリカ人自身の責任においてその貧困撲滅、持続可能な成長と開発、世界経済への統合を目指し、国際社会に対しても応分の支援を求めていくというわけだ。そもそもこの構想はムベキ南ア大統領の提唱に係るもので、後にナイジェリアが賛同し、それにアルジェリア、エジプト、セネガルも共同提案国となり、2001年7月のAU総会で採択されたものである。ムベキ大統領の個人的盟友としての筆者も、アフリカも遂に目覚めたかと喜んだものだ。