慰安婦に関する日韓合意を実質的に破棄するような財団解体、旭日旗、旧朝鮮半島出身労働者判決、どうして、北朝鮮の問題で日米韓の協力が一層必要になっている中、しかも、日韓関係は比較的改善に向かっていたと思われた中、突然、こうした反日としか思えない行為を韓国はone after another次から次へと起こすのでしょうか。北朝鮮のみならず中国の強大化や米国の同盟国に対する要求の変化など、日韓関係は戦略的利益を共有しうる関係にあるはずなのですが、実際には、韓国は100年前からの歴史問題を持ち出して日韓関係を悪くしています。一体なぜなのか、理解できないという方は多いと思います。これについては、やはり、韓国は日本に対しては、深いトラウマを抱えているように思います。韓国の歴史戦というのは、国際政治学の問題というより精神分析学上の問題のように感じます。要するに、お互い同じ土俵で戦った相手なら、つまり、対等な関係なら、許せるのです(おそらくたとえ自分が負けても)。たとえば、ベトナム戦争を戦ったベトナムは米国と和解しています。対等に戦ってしかも勝ったからです。ドイツとフランスは歴史上何度も戦い、お互い勝ったり負けたりしていますが、和解しています。ナポレオンにドイツ側がやられたこともあれば、ヒトラーにパリ凱旋されたこともあるけど、同じ土俵にのって戦ったからです。しかし、韓国(というか戦前なので大韓帝国とその前身の李氏朝鮮)とはそうではありません。韓国は、日韓併合の結果、日本の一部として日本と共に、米国や中国に対して戦ったのであって、日本と戦ったことはない、同じ土俵にたったことさえないわけです。これが、韓国は自分の歴史として心理的に受け入れ難いのでしょう(事実であっても)。