AOCの選挙戦を支えたのは、「ジャスティス・デモクラッツ(Justice Democrats)」という組織です。この組織は2016年の米大統領選挙に出馬したバーニー・サンダースの考えを拡大しようという目的で同年に設立された組織で、自分たちの考えに賛成している人々を選挙に立候補させて当選を目指すという活動を行っています。2018年の中間選挙では、AOCの他、アリゾナ州第3選挙区のラウル・グリジャルヴァといった人々がジャスティス・デモクラッツの支援を受けて連邦下院議員に当選しました。この連邦下院議員たちは「進歩派」と呼ばれていますが、日本風に言えば「バーニー・サンダース派」ということになります。この議員たちはジャスティス・デモクラッツの考え、もっと言えばバーニー・サンダースの考えである国民皆保険「メディケア・フォ・オール(Medicare for All)」や最低時給15ドル、学費ローンの帳消し、公立大学の無償化、グリーン・ニューディールの実現のために活動を行っています。