米カーター政権(1977〜81)におけるポーランド生まれのズビグニュー・ブレジンスキー大統領補佐官は、その後89年にソ連崩壊を予言する The Grand Failure: the Birth and Death of Communism in the Twentieth Century 邦題「大いなる失敗——20世紀における共産主義の誕生と終焉」を出している。その予言通り、旧ソ連は1991年12月25日に崩壊した。ブレジンスキー補佐官は大いに注目されたが、ブレジンスキー補佐官にはグローバルともいえる裏の行動があった。ポーランド人のローマ教皇ヨハネパウロ2世(在位1978年 - 2005年)の選出の裏には米国が存在したことが知られ、このヨハネパウロ2世の出現が、ソ連崩壊に大きくかかわったことが、いまでは明白になっているが、ポーランドの自主管理労組「連帯」を積極的に支持し、ヨハネパウロ2世と水面下でのコンタクトを行ったのが、このブレジンスキー補佐官だった。