(2)他方において、プーチン大統領を追い詰めすぎれば、核使用にまで至ってしまうおそれもある。(もっとも、そのような挙にでるのが明らかであれば側近が暗殺したりするかもしれないが。)"Democracy fights in anger"式で行くと、ロシアに全てを失わせるまで、つまり、ドネツク、ルガンスク、クリミアからもロシア軍を追い出すまでベトナム戦争のように長期化する戦争をウクライナが遂行し、それを西側が助ける、その過程で問題の元凶であるプーチン氏自身を排除するまで戦うという思考になりそうだ。しかし、軍事力ではロシアの方がウクライナよりずっと強い。その場合は、ロシアの核使用がありうることも踏まえ、ウクライナ国土は復興が困難なほどに荒廃するかもしれない。無論ロシアにも甚大な被害が出るだろう。また、余りに長期化しすぎると介入する国が出てくる。そうすると本当に世界大戦になってしまう。まず停戦合意、同時にできるだけ早く、外交的解決を見つけることが重要だ。(つづく)