大国は自国の隣接する場所に敵対勢力を置きたくないというのは地政学的な要請で不変だと思う。したがって、このロシアの懸念を解消できない限り常に紛争の種を残すことになる。"democracy fights in anger"に沿えば、相手(ロシア)を徹底的に罰そうという衝動から、「合意」を拒みたくなるかもしれないがそこは自制が必要だと思う。NATOが軍事介入しない以上、軍事的な意味でロシアを徹底的に敗戦させて無条件降伏させるというのは非現実的だ。そうしようとすれば多大なウクライナ人の犠牲者が出るからだ。つまり、ゼロイチの解決は余り現実的でない。