公益財団法人日本国際フォーラム

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e-論壇百花斉放

JFIR主催 / GFJ連携 / CEAC連携 / WSD後援


アメリカの行方

 トランプ前大統領の暗殺未遂事件。私はトランプ氏が銃撃されたとの一報に接した時、「これは第二のサラエボ事件になるのではないか」と心配しましたが、トランプ氏の命が助かったと聞いて本当にホッとしました。サラエボ事件は1914年8月にサラエボでオーストリアの皇太子夫妻がセルビアの青年に銃で暗殺された事件です。  この事件がきっかけとなって第一次世界大戦が勃発しました。歴史を振り返ると、こうした偶発

古川 元久

衆議院議員

ゼレンスキー/トランプ会談開催で合意の特ダネ?

 トランプ氏とゼレンスキー大統領が電話で会話をしたことが、ニュースになった。気になるのは、日本では時事通信が、「ゼレンスキー氏は『公正で真に永続的な平和』の実現に向けて協議するため、トランプ氏と会談することで合意したと発表した」と報じたことだ。 https://news.yahoo.co.jp/articles/abc995cff744ab33871b2bb0780b800671ec3733 

篠田 英朗

東京外国語大学大学院教授

中国の教育問題に注目が集まっている

 高校入試や大学入試に嫌な思い出がある人は多いだろう。もしかしたら、小学校入試、中学校入試から試験を経験している人もいるだろう。日本の試験地獄は「良い会社に入るためには良い大学に行かねばならない、良い大学に入るためには良い高校に入らねばならない」ということが基本にある。良い会社とは有名な会社で、給料が良くて、潰れなくい会社のことであり、良い大学とは世間の評価が高く、入学で高い成績が求められる学校の

古村 治彦

愛知大学国際問題研究所客員研究員

正義や道徳が邪魔をして争いを止められない現実

 ウクライナ戦争もイスラエル・ハマス紛争も現状では先行きが不透明のままだ。停戦の糸口も見えていない。4つの当事者、ウクライナ、ロシア、イスラエル、ハマスは、停戦交渉を行ったり、止めたりで、それは仕方のないことであるが、落としどころが見えてこない。  ウクライナ戦争は戦況が大きく動かなくなっており、固定化されつつある。ガザ地区では、ハマスが抵抗を続け、イスラエルも戦闘を止めることができず、犠牲

古村 治彦

愛知大学国際問題研究所客員研究員

次の「クアッド」首脳会議は、いつ、どのように開催されるのか

 インドのモディ首相のロシア訪問が、大きなニュースになっている。大国の指導者と会った際には恒例であるハグ(抱擁)を、プーチン大統領との間で行う姿を捉えた写真が、世界を駆け巡った。プーチン大統領は、ロシア最高位の聖アンドレイ勲章を授与した。ピョートル大帝が300年以上前に創設した勲章で、外国人では2017年の中国の習近平国家主席に続いて4人目だという。モディ氏は「インドの14億人に与えられた栄誉であ

篠田 英朗

東京外国語大学大学院教授

中国の反日反米政策の成果に見る「企業はなぜまだ中国に行くのか?」

 江蘇省の蘇州は、非常にのどかな町である。私自身、すでに20年以上前に何度か行っているが、基本的には非常にのどかな場所である。  月落烏啼霜満天  江楓漁火対愁眠  姑蘇城外寒山寺  夜半鐘声到客船  『楓橋夜泊』という漢詩で、意味は次の通りだ。「月は沈んであたりは闇、カラスが鳴いて一面霜が降りそうな寒い夜、旅の寂しさに眠れないでいる私の目に、川岸のカエデの葉といさり火が赤々と、

宇田川 敬介

作家・ジャーナリスト

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日本国際フォーラム ( JFIR ) とは

日本国際フォーラムは、市民社会の側から、つまり民間・非営利・独立・超党派の立場から、会員および市民の参加を得て、外交・国際問題について研究・討論・交流・提言等の活動を促し、もって内外の世論の啓発に努めることを目的としますが、それ自体が組織として特定の政策上の立場を支持し、もしくは排斥することはありません。

特定の提言の内容について責任を有するのは、あくまでもその提言に署名した者に限られます。日本国際フォーラムは、1987年3月に財団法人として設立されましたが、2011年4月以降は、内閣総理大臣からその活動の公益性を認められて、公益財団法人に移行しました。