国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2007-01-18 21:11

出直し迫られる安保理改革――無責任なボルトン発言

吉田康彦  大阪経済法科大学客員教授
 1月17日付の読売新聞(朝刊)によると、来日中のボルトン前米国連大使が東大で講演し、「日本はむしろ単独で国連安保理常任理入りを目指した方が実現のチャンスがあった」と述べたという。無責任きわまる発言である。国連大使をいやしくも2年間務めた米外交官とも思われぬ無知かつ浅薄な認識だ。というより、発言の真...▶続きはこちら
2007-01-18 09:29

ボルトン前国連大使の見る米中関係の二律背反性

坂本正弘  日本戦略研究フォーラム副理事長
 1月16日、北岡東大教授(前国連大使主催)司会で、東大法学部でボルトン前国連大使の話があったが、極めて印象的だったのは、かつての鷹派としての強い反中姿勢が残りながら、中国の影響力の増大への二律背反的な評価である。

 ボルトン氏は、中国は、国連常任安保理事国の地位を利用し、一方では、北朝鮮、イ...▶続きはこちら
2007-01-16 18:27

東アジア経済圏構想の落とし穴

伊東道夫  会社員
 2007年幕開けと共に、安倍首相の外交活動が活発になっている。1月14日にはASEAN首脳会議に出席する為、東南アジアへ赴き、そこで先ず日中韓首脳会談に臨んでいる。首脳会談では、北朝鮮の核実験の問題、拉致問題なども意見交換されたようであるが、景気の問題や経済協力についての意見交換があまりなされなか...▶続きはこちら
2007-01-16 13:31

連載投稿(3)米国の抱える矛盾とイラク攻撃の真の狙い

今野泰三  日本国際フォーラム研究助手
 イラク攻撃の真の目的は米国の対中東戦略につきまとう矛盾の解消にあった、と私は思います。米国の対中東政策の矛盾とは、サウジ・アラビア、クウェートなどの湾岸諸国をイラク、イランという大国から守るためには米国の軍事プレゼンスが不可欠である一方、そのプレゼンスがイスラーム過激派やイラク、イランの反米的な姿...▶続きはこちら
2007-01-15 14:17

小学校の「英語」教育は不必要

大藏雄之助  評論家
 安倍総理の肝いりで設けられた教育再生会議は当初から委員の人選に危惧があったが、文科省の事務局の意向が強すぎて、教員免許の更新制といじめ当事者の登校停止を提起するにとどまりそうだった。その後やっと「ゆとり教育見直し」を提言に盛り込むことになったものの、これからも大した成果は期待できない。

 そ...▶続きはこちら
2007-01-15 12:31

連載投稿(2)イラク攻撃の真意はイスラエル保護にあらず

今野泰三  日本国際フォーラム研究助手
 さらに、1970年代にはパレスチナ問題が中東の最大の課題として認識され始め、1982年のレバノン侵攻とサブラ・シャティーラの大虐殺をきっかけにイスラエルは国際的な非難を浴び、それを支援する米国への嫌悪感も中東地域で高まりました。その頃から、米国の対中東政策は中東地域での反米意識を高めるようなイスラ...▶続きはこちら
2007-01-14 12:48

連載投稿(1)米国のイスラエル支援の真意

今野泰三  日本国際フォーラム研究助手
 内田忠男名古屋外国語大学教授は、12月20日付の当政策掲示板への投稿の中で、米国によるイラク攻撃の真意は、サダム・フセインのイラクが現実の脅威を及ぼす先にイスラエルがあり、イスラエルの安全のためにはサダムを退治しておく必要があったからだ、と主張しておられますが、1970年代以降米国の対中東政策がイ...▶続きはこちら
2007-01-13 20:01

「東アジア人的資源開発センター」の設立を提唱する

トラン・ヴァン・トゥ  早稲田大学教授
 東アジアの共同体構築に向けて活発な動きや議論が続いているが、各論的諸問題の検討と提案がまだ少ない。具体的問題の共同研究・協力体制の積み上げによって共同体構築の説得力が強められるし、その方向付けも明確化される。

 そのような各論的問題の1つは労働力の域内移動である。現在、東アジア地域、特にAS...▶続きはこちら
2007-01-10 19:41

首相は集団自衛権問題で決断力を示せ

田久保忠衛  杏林大学客員教授
 安倍内閣の人気がぱっとしない理由はすでに新聞、雑誌、テレビなどで専門家が分析している。一つ一つの理由はなるほどもっともなのだが、これといった決め手となるような説明は得られない。私は安倍首相の「決断力」が問題なのだろうと思う。いくら首相に抱負経綸があっても、短兵急に実現できないことは国民はよく知って...▶続きはこちら
2007-01-09 15:35

「核全面廃絶」は日本の「初夢」でしかない

岡本幸治  大阪国際大学名誉教授
 世の中にはきれい事に過ぎて実現不可能な夢がいろいろある。無税国家や無犯罪国家の実現はその類である。社会主義国家では人間性も抜本的に改善される、ジコチュウ人間はいなくなり、すべての人が豊かな社会性を身につけ、やがて共産社会という地上の天国が実現する、と学生時代に教えられたものだが、これがいかにウブな...▶続きはこちら
2007-01-09 09:48

連載投稿(3)イラクの将来

松元洋  NPO日本救援行動センター(JARC)代表
 9・11事件に対するアメリカ人の苛立つた気持ちはわかるとしても、ブッシュ政権が戦後処理のことを充分検討することなくしてサダムを倒したのも失敗であった。そのつけは秋の米議会の中間選挙での大敗となり、米兵の死者は今や3000人、そして出口の見えない内戦の泥沼である。ベトナム戦争で米国は惨憺たる敗北を喫...▶続きはこちら
2007-01-08 14:10

憲法第9条改正是非の国民的論議を

角田勝彦  団体役員・元大使
 安倍内閣発足から100日が過ぎた。小泉前総理の遺産である衆議院で与党が3分の2を超えた多数議席に支えられての、教育基本法改正、防衛庁の省昇格、地方分権改革推進法成立、国債発行大幅減を含む予算作成などの成果に拘わらず、内閣支持率は、当初の70%強から、中韓電撃訪問に続く一時期を除き減少を続け、最近で...▶続きはこちら
2007-01-08 10:25

連載投稿(2)アメリカの過ち

松元洋  NPO日本救援行動センター(JARC)代表
 ではなぜこのような恐怖政治が23年と長期につづいたのであろか。答えは、サダムが油田を一切押さえ、石油の上がりだけで軍隊、公務員に高いサラリーを支払い優遇し、また社会福祉政策をとおし一般国民にも余裕をもたせていたからである。多数の中流以上の家庭では、エジプト、シリアなどからのアラブ人、またインドネシ...▶続きはこちら
2007-01-07 11:26

連載投稿(1)サダム・フセインの恐怖政治

松元洋  NPO日本救援行動センター(JARC)代表
 1979年以来23年の長期にわたり独裁者としてイラクに君臨したサダム・フセィンは、去る12月30日の未明処刑された。1991年の湾岸戦争の直後から3年間国連職員としてバクダッドに在勤したことのある者として、これでイラク国民は名実ともにサダムの恐怖政治の呪縛から解放されたと感じ入った。

 バク...▶続きはこちら
2007-01-06 19:57

核保有の是非、大いに議論すべし

藤原 宣夫  日本国際問題研究所評議員ほか団体役員
 私事で恐縮ですが、冒頭にまず自己紹介いたします。昭和20年8月6日、東広島市八本松の山奥から優秀な子供達は広島の中学校、女学校に通学し、爆心地で家屋倒壊の勤労動員に従事していました。このために同級生は一人残らず即死しました。同級生達の霊への追悼として、世界的に核全面廃絶論者として著名な早稲田大学教...▶続きはこちら
2007-01-06 15:45

日本の核武装はゴルディアスの結び目

四条秀雄  不動産業
 私は、基本的に核武装を積極的には望みませんが、核武装はかならずしもデメリットばかりではなく、左派系の人々は中国などの意向に沿って日本の核武装論を封じようとしていますが、一時的マイナスを考慮しても、やってみる価値はあると思います。

 この場合、前提条件として、つぎの3つの条件を予め満たす必要が...▶続きはこちら
2007-01-05 13:23

フセイン処刑の問題点――死刑廃止は世界の潮流

吉田康彦  大阪経済大学院客員教授
 イラクのサダム・フセイン元大統領に対する死刑が、12月30日、判決確定からわずか4日で執行された。罪状も148人のシーア派イスラム教徒の殺害を命じたという容疑だけで、国内治安を早急に回復したいというブッシュ米政権の意向が強く働き、イラク政府が全くの傀儡政権であることを改めて露呈した。マリキ首相とし...▶続きはこちら
2007-01-03 12:07

「核議論」、今が好機

小松一也  会社員
 日本にとって目下最大の安全保障上の懸念である北朝鮮の核兵器開発問題だが、新しい年に入り、どのような展開を見せるのだろうか。北朝鮮の核実験を契機として一躍脚光を浴びた「日本核武装論」だが、この「百花斉放」でもさまざまなご意見を読ませていただいた。その中で、「『核議論』というのは、タブー視せずに、一度...▶続きはこちら
2007-01-02 01:01

科学記事にわかり易さと正確さを

今井隆吉  世界平和研究所研究顧問
 日本の新聞社に科学部が出来て政治部や社会部と並び立つようになるには、東海村に原子力研究所が出来て、ウラン235にちなんで235億円の原子力予算がつく迄、15年かかっている。原子爆弾による広島、長崎の被害は当時は軍事機密扱いで、詳しい話は報道されなかった。むしろその当時は核爆発の話は出来るだけ伏せて...▶続きはこちら
2007-01-01 11:33

新年明けましておめでとうございます

伊藤 憲一  日本国際フォーラム理事長
 2007年を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。21世紀も7年目を迎えたわけですが、この7年の変化を思うとき、世界が急速に変化しつつあることを痛感します。曇りのない目で見てゆかないと、その変化の本質を見落とすことになりかねません。そもそも人類の歴史的時間の加速度的進行という事実があります。それ...▶続きはこちら
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